Antigravityのレート制限が緩和される(Google One AI Pro/Ultraユーザー向け)

Google Antigraity関連のニュースです。毎日いじってる方は気づいていると思いますが、Google One の AI Pro / Ultraプランで、Antigravity のレート制限が緩和されました。Antigravityの Changelog には “Higher, more frequently refreshed rate limits for Google AI Pro and Ultra subscribers” とあり、これまで優遇対象だった AI Ultra に加えて、AI Pro でも上限が実質的に引き上げられたことが分かります。

Changelog

Antigravity が登場した当初は、集中的に使うと短時間で制限に達し、継続的な作業には厳しさがありました。これは推測ですが、当時は有料ユーザーでも無料ユーザーと大きな差がなかった可能性があります。実際使ってみたところ、無料利用時と AI Pro 利用時で上限に到達する速度に明確な違いを感じられないことがありました。しかし先週末以降、同じ程度の利用でも上限に達しにくくなり、途切れず作業できる場面が増えています。体感ではありますが、実用性が確かに高まったと判断できます。

Google の有料プランはこれまで「無料との差が分かりにくい」という声が続いていました。AI Studio では幅広いモデルを無料で扱え、画像生成や動画生成も一定の範囲なら無料で済んでしまうためです。その中で今回の更新は、有料プランの役割を分かりやすく示す最初の調整と言えます。

Google AI Plans

海外の開発者コミュニティでも反応に幅があります。改善を肯定する投稿では、以前は有料でもすぐに制限に達していたのが、最近は実用的になったという声が増えています。一方で、改善の実感にばらつきがあることや、仕組みがなお不透明なままであることを指摘する意見も残っています。体験が一様ではないという認識が共有されている状況です。

Google はレート上限の具体的な数値を公開しておらず、今回の改善幅を客観的に比較することはできません。また、API キー対応の時期も明らかになっていません。とはいえ、AI Pro において「途切れずに使い続けられる」という価値が明確になった点は大きな前進です。

今回の更新は、モデルの性能そのものよりも「どれだけ止まらずに回せるか」がユーザー体験の中心になりつつあることを示しています。Google One の有料体系が、ようやく実効性のある形へ調整され始めた印象があります。

Google Antigravity

(了)

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