AIへの返事・指示はどこまで省略できる? AI省略語30


AIへの返事は、どこまで省略できるのか

AIとやり取りしていると、よくある返事や指示は省略したくなる。ただ、どこまで略していいのかよくわからない。

「ok」は「k」でいいのか。
「yes」は「y」でも通じるのか。
「やりましょうか?」と聞かれて「pls」とだけ返したら、それは同意としてちゃんと伝わるのか。

最初はAIに対して、すごく丁寧に返事していて、なんなら挨拶や時候の挨拶までしていたのだが、使えば使うほど、AIとの会話は「文章」ではなく「操作」に近づいてきている。そして操作だと感じた瞬間、できるだけ省略したくなる。

結論から言えば、多くの省略はすでに通じる。
ok、yes、no、stop、cancel。
これらは、もはや説明不要の操作指示語だ。装飾はいらない。それだけ返事してもAIは気分を害さない。
AIは相手の意図を推測する装置なので、短い入力でも文脈が狭ければ問題なく解釈する。

そのまま使える、AIへの短い操作指示語

まず、定義しなくてもほぼ確実に通じるものがある。
これは事実上の共通語彙だ。

同意・否定・中断

指示語意味
ok / k同意
yes / y同意
no / n否定
go ahead続行
stop即時停止
cancel中止

依頼・実行許可

指示語意味
pls / plzお願い(直前の提案への同意)
do it / doit実行
proceed実行

これらは定義なしで使ってよい。
短いが、意味が十分に固定されている。


開発文脈で通じやすい操作語彙

さらに、開発作業では次のような短語が安定して使える。

開発文脈に入ると話は少し変わる。

「計画だけして、まだ実装はしないで」
「コードは書いていいけど、実行はしないで」
「ここまで確認したら、コミットしてプッシュして」

人間同士なら安全で丁寧な言い回しだが、AI相手では毎回長い。
そこで省略したくなる。だが、省略すると今度は事故が起きやすくなる。事故は避けなくてはならない。

このとき重要なのは、「どこまで省略できるか」ではない。
その省略が、共有された意味を持っているかどうかだ。


計画・設計

指示語意味
plan計画のみ
design設計のみ
no code実装しない

実装・実行

指示語意味
impl実装してよい
run実行
no execコマンド実行禁止
simulate / dry run模擬実行

Git操作

指示語意味
commitコミット
pushプッシュ
commit & pushコミットしてプッシュ

ここまでは、省略しても意味が崩れにくい領域だ。


それでも、定義した方がいい省略語がある

問題になるのは、「便利だが、慣習が弱いもの」だ。

わたしの場合はgitへのcommit & pushを毎回「コミットしてその後プッシュしてください」と書くのはおっくうなので、「c&p」と略して指示している
ただ、これは一般的な略語ではないため、AIに理解してもらうために事前に定義して使っている。


事前に定義しておくと楽な省略語(最小セット)

以下は、あったら便利だが、定義なしでは不安定になりやすいものだけを集めた例だ。どんな定義にすべきかは人によって違うだろう。

操作語彙(事前定義):

- c&p        = commit & push
- impl-only = 実装のみ(実行しない)
- no-push   = commit はOK、pushは禁止
- plan-only = 計画のみ(設計・実装・実行しない)
- ok-to-run = ここから実行フェーズに入ってよい

数は5つ程度にとどめた方が良い。
これ以上は増やさない。


最後に、自分で自分で省略語を定義するためのコツをまとめてみる。

まず、自分がAI相手に毎回長く書いている指示を洗い出す。
次に、それが本当に省略に値するかを考える。頻度が高く、誤解されると困るものだけを残す。
最後に、定義する省略語は5つ程度に抑える。忘れちゃうので、欲張らない方が良い。実際頻繁に使う少数に絞った方が良い。

これらの省略語を使いこなせるだけで、AIとのやりとりがとっても楽になるので、ぜひ試してみてほしい。


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